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定年後に地方へ移住するメリット

移住

定年後、地方に移住したいと希望する人が増加している

定年まで都市部で暮らし、その後定年を迎えてから地方に移住して田舎でのんびり暮らしたいという人が多くなっています。
ずっと都市部で忙しい毎日を送り、人込みの中に生活してきた、でも定年してからは地方でゆっくり、のんびりと暮らしたいと生活設計を考えているのです。その移住にあたり、今まで住んでいたお家を売却する場合も多いですが、なかでも再建築不可物件の売却の場合はいくつか注意点があるので、事前にしっかり知っておいた方が良いでしょう。

夫婦共に移住し田舎の生活を満喫されている人もいます。

元々自分の実家があった地方に移住する人もいますが、全く自分が生きてきた中で関係がなかった地域に移住する人も多くなっている現状です。
退職後、その生活を大きく変化させる地方への移住については、メリットもあり、デメリットもあります。

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退職後、地方に移住し暮らす事のメリットとは

定年退職してから地方に移住して暮らすメリット、一つは地方で暮らす場合、生活費用などが都市部と比較して低くなるという点です。
賃貸する場合の家賃は、東京都内などの都市部の場合、10万以下という物件は少ないのですが、地方に行くと1ヵ月5万から6万程度で十分な広さの賃貸に暮らすこともできます。

新しく地方に家を購入される場合、東京などの都市部と比較して庭付き一戸建てという夢の物件でも、半分くらいしかしないという事も多いのです。
暮らしの中で必要な生活費についても、地方は格段に安いところが多いのもメリットとなります。

産地直送の売店や市場などがいつもひらかれているのでそこを利用すると、野菜や魚なども都市部では考えられないくらいに安く購入できるのです。
外食に関しても都市部の様にラーメン1杯食べるにも800円、1000円する所、地方では安いお店など500円で食べられます。

もちろんこうした食べ物が新鮮でおいしいという事もメリットです。
スーパーに並べられている野菜や果物についても、漁師町ならより新鮮で安い非常においしい物が手に入ります。
回転寿司に入っても都市部とは比較できないほど魚介がおいしいのです。
自然豊かでのんびり、生活費もそれほどかかることなく暮らすことができるのは地方暮らしの大きなメリットになります。

デメリットも多い・・・問題となるのは医療関係と交通手段

今車を保有されて運転出来る方でも、退職から暫くすると運転が怖いと思う事も出てきますし、ご家族から運転をやめるように言われるという事も出てくるのです。
その場合でも都市部なら電車、バスなどを気軽に利用できます。

地方に行くと場所にもよりますが、バスや電車があっても本数が極端に少ないところも多いのです。
また駅と駅の間隔が広いため、最寄り駅まで車で30分かかる、という場合もあります。
タクシーも台数が少なく到着に時間がかかるため、交通の面は大きな問題になります。

また医療についても地域によっては問題を抱えているところが少なくありません。
救急医療が遠方で時間がかかる、近くに医療施設が少ない等、高齢になってから移住するために、医療機関が少ないという事は非常に大きなネックとなります。
魚釣りや家庭菜園などを楽しめる人ならいいのですが、地方は娯楽施設なども少ないので、都市部同様に娯楽も楽しみたいという場合、地域がかなり限定されますし、やはり家賃等もそれなりに高くなるのです。

再就職する場合にも大きな壁がある

退職したら地方に移住し、そこで再就職して少し生活の足しにできれば・・・と考えている人は、まず家よりも何よりも先に再就職先を決めておくことがもとめられます。
というのも、地方は「若い人ですら就職先がない」という状態です。
そのため、退職されてからよほど手に職を持っていたり、非常に高いスキルをもっているという人以外、再就職は難しいといわれています。

また再就職した場合でも、お給料の額が都市部とは格段に違うのです。
同じくらいの時間で働く場合でも、都市部と地方ではお給料に差が出てきます。
移住する際に、定年退職されてお子さんも一緒にとなると、問題はかなり大きくなることが多いのです。

教育費用がかかる状態で退職、その後移住という場合、再就職できる所を求めること、またお子さんの学校についても問題があります。
小中学校については公立がありますので、問題ないとしても、地方に行けばいくほど、高校が少なくなっているのです。

少子化によって子供が少なくなり高校の合併等が多くなり、近くに高校がないという問題にも直面する事があります。
お子さんが都市部に残って・・・ということになると、二重生活になるので、退職後の生活はかなり厳しくなりますし、再就職についてもしっかり考えなくてはならないのです。
生活するには楽、でも仕事を持つには苦労が必要となる事も地方に移住する際の大きなデメリットになります。

経済的に可能であるのなら、お子さんが住む用にマンションを用意し、お子さんが就職後にマンションを賃貸として貸し出し、家賃収入を得るという方法もあります。
お子さんが高校生以上なら、アルバイトも可能な年齢なので、経済状況に合わせて本人にも負担させてもいいかもしれませんし、社会人になった場合は、家賃を振り込ませるのも悪くありません。
お子さんも親が大家なら家賃や初期費用を割り増しさせられる心配が低いですし、親も収入が得られる上に、部屋の使い方などに口を出しやすい利点もあります。

以上のように、子供が大きいほど地方への移住は楽になります。
子供の年齢と状況に合わせて判断しましょう。

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