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定年後は家族との関係が悪くなる?

定年後の家族との関係

定年後、家族との関係が変わる?

長い間働いてやっと定年退職を迎え、自分の自由な時間が増える・・・と退職後の生活を楽しみにされている方も多いと思います。
しかし、定年退職後、ご家族との関係が悪くなってしまう人も多いのです。
定年退職後、自分もご家族もその生活が変わります。
今まで仕事にいっていた人が常に家にいるという状態が生活を変える事があるのです。

定年後の家族との関係

大きな生活の変化としては、配偶者との時間が格段に多くなるという点になります。
日中ほとんど家にいなかった人が家にいる、となると配偶者にとってそれが負担となる事もあるのです。
配偶者も仕事を持っている場合は、自分が仕事に行くときに配偶者が家にいることになります。

奥様がパートにいっている場合でも、専業主婦で家にいる場合でも、夫との時間が長くなることで、夫が手持無沙汰になり何かにつけて文句を言って来たりお小言を言うなど、ストレスを感じる事が多くなるのです。
配偶者在宅ストレス症候群と呼ばれる症状を発症する人も多く、その生活の変化が家族に大きな問題を引き起こす事もあります。

定年後、お子さんにまだお金がかかる事もある

結婚、また出産が遅く、夫が定年となってからも学生であったりまだ子供に費用がかかる状態となると、今まで通りの生活とはいかなくなることも多いのです。
親としては子供に経済的な支援をしたいという気持は当然持っています。
でも定年退職したことが定年後、思ったような支援が出来なくなることもあるのです。

今まで普通に学生生活を送っていた学生も、家族の定年退職によってアルバイトが必要になるなど、子供の生活も変わってしまう事があるので、そうなるとご家族との関係が悪くなります。
定年退職後、まだ働ける体の状態で、運よく再就職場所が見つかればいいのですが、年齢的にそれが無理という事もあるのです。
こうした場合、家族の経済状態に支障をきたすという事も出てきます。

親御さんとの関係性

自分が定年退職を迎える時にご両親が健在で、介護という問題が出てきた場合も、問題となる事が出てきます。
親の介護をするにしても、退職されたご自身が体力的に難しい事もありますが、退職しているんだからと介護をおうことになる可能性もあるのです。
介護状態が長くなると介護している人にも負担がかかり家族の中の大きな問題となる事もあります。

また介護という状態になっていなくても、普段家にいないことで見えていなかった親の生活が見えてくると、そこに支障をきたすことも出てくるのです。
親御さん自体も、今までいなかったご家族が家にいる事で生活が大きく変化し、それによってストレスが溜まり精神的に不安定さが出てきて、介護状態に一気に進むこともあります。

どう解決していけばいいのか

退職して家にいるご家族が多くなるという事を、家族全員がしっかりと受け止める事がまず、重要なことになります。
また退職されたご自身が何もすることがなく精神的に落ち込むという事もあるため、退職後、うちこめる何かを作っておき、ご家族といい関係性を持つことも重要です。

退職前に、夫婦で生活についてよく考える事、またお子さんの教育資金等がまだかかるようなら、退職後の再就職についても退職前から模索しておくことも必要となります。
退職はご自身の問題ではなく、ご家族全員の問題だと考えて、お互いにより良い生活ができるように、前もってその生活のあり方を考えておくことが必要なのです。