1. >
  2. >
  3. 介護と育児が同時に襲う「ダブルケア」とは

介護と育児が同時に襲う「ダブルケア」とは

ダブルケア

育児プラス介護のダブルケア、もしもそうなったら?

近年お子さんを生む年齢が高くなっていることはみなさんご存知だと思います。
30歳の後半くらいに第一子を生むという女性も少なくないのです。
いつ子供を産むかということについては、そのご家族、夫婦の問題もありますが、そこに介護という問題がかかってくることもあります。

育児をしている最中に親御さんが介護状態になった、こうした状態をダブルケアといい、近年大きな問題となっているのです。
お子さんが小さく手がかかる状態なのに、親の介護が必要となった、他に介護ができる人がいないとなると、その介護と育児が、家庭の主婦にのしかかってくることが多くなっています。

ダブルケア

精神的に大きな負担を生む

介護については要介護認定などを行う事で介護支援者に来てもらい介護サポートを行ってもらうこともできるのです。
でも介護施設に入ってもらう以外、家族のサポートが必要となります。

お子さんが保育園に行ける年齢になってやっと復職した、でもそこでいきなり介護という問題が持ち上がった、という事もあるのです。
復職後、介護、育児についての休業制度などがしっかりしている場合、時短勤務や休業して介護育児を行うこともできますが、こうしたことに理解がある職場ばかりではない、という事が現実といわれています。

そうなると時短勤務であっても、自宅に帰宅すれば育児に介護にフル活動です。
親の世話をするのは当然と思っていても、それが短い間ならまだしも、長く続けば続くほど、介護する人に大きな負担となる事はわかりきっています。

子育てが終わってから介護が始まる・・・その仕組みが崩れている

どうしてこうしたダブルケアが多くなったのかというと、やはり出産が遅いという背景が見えてくるのです。
昔は、お子さんがある程度大きくなってから、介護の問題が出てきたのですが、今は子供を産む年齢が上がったことで、育児と介護がダブルでやってくることが多くなっています。

高齢化はドンドン進んでいますが、高齢化に対する介護サービスが全て思うとおりに行くとは限らないのです。
サービスを利用すればなんとかなる、という事は少なく、家族の誰かが介護することになり、そこに育児が重なりダブルケアという状態になります。

ダブルケア・・・改善のコツは?

今まだ若い年齢、出産していない状態でこれから結婚という方は、将来の親の介護の事も含めて子供を産む年齢を考える必要があるという事、プラス、介護について他人事と思わず、家族で話し合いなどをしておくべきです。
話し合いをしていても、現実がうまくいくとは限らない、でも話し合いをしておくことで、家族、親せきなどとサポートしあいながら介護、育児を行っていける可能性もあります。

介護が必要となった時にどう動けるのか、親の年齢や自分の年齢、結婚や育児という問題をトータルに考える事が重要です。
いつかは介護という問題が必ず付きつけられる時が来る、その時に、予定通りいかずとも、予定を組んでおくことで動きが取れると考慮し、対策を練っておくことがもとめられます。